"Pan American Transportation"
910x727mm
Acrylic on Canvas
2017


ギャラリータグボート主催タグボートアートアワード2018
準グランプリ授賞作品


この作品は2014年に完結した連作「廃都紀行」とは別系列の物となります。仮想世界の構築に厳格過ぎた件のシリーズから立ち返り、構図を優先しました。

作品構想は95年頃からありますが、当時は技術が未熟で具現化できなかった物です。アクリル画としては2011年にF20号で製作が開始されたものの作品集の作業を優先する為中断となりました。その後構図をスケールアップし2016年よりF30号で製作を開始。途中複数の小品製作を挟んで2017年に完成しました。



途中放棄となった'11年製作版との違いの1つは、魚眼レンズ風の構図です。背景のうち垂直方向のみに歪曲があり水平方向はすべて直線という、あくまで「魚眼風の構図」になっています。この曲線は左右誤差が発生しやすく修正に手間取りました。 正面のビルの基本形は左右対称であり、座標から割り出すこととなりました。歪曲線の左右誤差の手直しが発生したり、光源を左から右に変更したり、拘りを貫いた労作です。バックの高層ビルはかなりショウアップされており演出として高く描かれている。

ビルの数は"WSS"や"BRDG"より少なく大きい為、密度に余裕があると判断し中粗めの亜麻キャンバスを支持体とし、セミフローティング(フローティングキャンバス用木枠ではない通常の木枠を使用して側面にも描画する絵画の個人的な呼称)仕様としました。向かって右のビルの窓にサインを入れてあります。


WUXGAサイズ(1920x1200px)壁紙にしました。 ご自由にお持ちください。
- WUXGA(1920x1200px) wall paper here. Please bring it freely.

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